刺し子をして気づいたこと
ジャケットに刺し子をしてみました
ついに完成したのですが、途中の段階から何度か着ていました。ありがたいことにお褒め言葉を頂戴し、そして僕が刺し子したんですと言うと驚いていました
初めは、テーマを決めず自分のバランス感覚で刺していたので、褒められた時は尚のこと嬉しかった
その反面、苦労してたくさん刺したにも関わらず、すごいねという10秒くらいのキャッチボールで次の話題へ行ってしまうという虚しい感情が出てきました。もっと褒めて欲しいではなくて、このモールスキンジャケットを見てほしいのにっていう気持ち
刺し子をする前は「モールスキンジャケット」がメインだったのに、
刺し子をした後は「刺し子」がメインの会話になってて、
僕が持っていきたい所は「モールスキンジャケットと刺し子」両方
見た目の印象強さから「刺し子」の話になるだけど、その会話の流れで「モールスキンジャケット」までもっていく
この時にはテーマは『見てほしいところを目立たす』今回で言うと赤糸ですね。
最大利点は手作業がひしひしと伝わる縫製
真っ直ぐ縫うことだけが良い縫製だとは思っていません。
曲がっていても人肌が感じられていい。
工場やブランドのタグはないので、持ち主が自分で作ったのかな?
飛び出てる糸、色褪せた色、生地に破れはなく、ネップが出てる
仕事着を大事にされてきた持ち主の人柄が見えてきます。
ストーリー性があって着る側に考える余白を与えてくれる素敵な服です。
追記
刺しているとき、このジャケットと向き合っていると、気づかなかったポイントを発見しました。きっと、みなさんもお気に入りの服を隅々まで見直すと見落としていたポイントを発見できると思います
コロナで自宅待機の今だからこそ、好きな服を見直してみるのもいいのでは
コロナが終息した頃には今より愛着があるはずです
では、また