alvanaの白Tシャツ
最近感じるのは、自分は単に服を買っているのではなく、ストーリーごと服を買っているのだと。
今回紹介したいのは、alvanaというインナーをメーンに展開しているニッチなブランド。
まず、使用されている生地がピマコットンと呼ばれるコットンの中でも最高級なレベルのもの。特徴としては、細い番手なため、シルクのような光沢があること。
さらに、旧式の吊機で編んでいること。吊機とは、写真のように吊られている編み機のことで、1960年代くらいまでは第一線で活躍していたが、大量生産、大量消費という時代の波が押しだされるように姿を消していきました。この編み機は現在の編み機と比較すると15
分の1程度の生産量といわれており、だいたい、一つの編み機で織ることができるTシャツは1日で12~13枚だそうです。
現在の織り機は高速で糸を強制的に張ってテンションをかけて織りあげるのに対して吊機は低速である程度糸をリラックスさせながら糸に負担をかけないで空気と一緒に織っていきます。この織り方により生地感は柔らかくかつ強度は現在の織り機の生地より強くということが実現されます。
なので、洗いこむほど良さを感じれます。
よく馴染んでくるんです。
普通は洗濯するほどヨレてきますよね。
事実60~70代のTシャツやスエットが今もなお、重宝されているのは着やすいというのが理由だと思います。
追記として
現存する吊機のほとんどは僕の出身の和歌山にあります。
生産性が問われる時代なので、吊機は壊れていくいっぽう。新たに作られることはないそうです。
だからこそ、みんなに着てほしいし、知ってほしい。
個人的なエゴですが。
モノだけではなく、ストーリーごと買い物してみてください。
alvanaはストーリーを感じさせてくれるブランドです。
最後にラグラン好きの僕からどうしても言いたいことがあって、このTシャツ「ラグラン」なんです。
以上