前略 防災に関心がないあなたへ
1995年1月17日5時46分兵庫県南部地震発生
日常が消えた瞬間でした。
犠牲者は6,000人を超えました。
今もなお、苦しんでいる人もいます。
阪神淡路大震災は僕が生まれた年に発生しました。
僕を含めて知らない世代も珍しくない。
27年経過するとメディアで取り扱われる時間も短くなったと感じる。
ただ、決して風化させてはいけない災害の一つ。
毎年大きな災害が発生している、今だからこそ、自分ごととして考えてみてください。
仕事の関係で防災の講演会の依頼を受けることがあり、よく話す内容の一つを紹介します。
明日、降水確率が70〜80%だったら傘を持って行きますか。
多くの方は、持っていくでしょう。
明日、南海トラフ、首都直下型地震の発生確率が70〜80%だったら、防災グッズを準備しますか。
多くの方は、準備すると答えるでしょう。
国の研究では、30年以内の南海トラフ、首都直下型地震の発生確率は70〜80%です。
30年以内というのは、30年後の今日も同じですが、明日も同じです。
残念ですが、実際のところは準備しない人が大半です。
僕たちは地震になるとなぜ準備を怠るでしょうか。地震は突然くることを知っているのに。
一つの理由として、正常性バイアスが挙げられると思います。
正常性バイアスとは、「正常化の偏見」と呼ばれる心理学用語の一つで、予期しない事態に対峙した際に、「ありえない」「考えたくない」という心理状況に陥りやすい人間の特性のことを指します。
要は、自分にとって都合が悪い出来事は起きないものとして考えてしまうもの。
だから、これを読んだ人は、他人事じゃなく準備してみてほしい。
玄関や枕元に防災リュックを。
中には、最低限のもの。
1日分の食料と1ℓの飲料水。
他には、自分が必要と思うもの
簡易トイレ、懐中電灯、モバイルバッテリー、ラジオ、電池、着替え、寝袋、通帳、印鑑、スリッパ、絆創膏…etc
自分は何が必要となるか考えるところから始めてみてください。
阪神淡路大震災から27年が経ちました。
このコラムが誰かのきっかけになればと嬉しいです。