前略、革靴について語りたいあなたへ
長らくがあいてしまいましたが、革靴を買ったので、革靴について少し語ります。
敷居高いと感じる分野なので語ると本気の人からするとダメ出しが入るからもしれませんが、あくまで個人的な1つの見方としておいてください。
ファッションは本質より表面的な部分が優先されることが多々あって、服であれば納得できるが、靴であれば納得できないのが小生の所感。
伝統的な海外の革靴は、靴の中で足が泳いでしまう感覚がして(慣れればそんな事ないんでしょうが)買うまでに至りませんでした。
服であれば着方や好みによる意図的なサイズ違いは納得できる。一方、靴はサイズが違うと足への負担が変わってくるため、「フィット感」が重要となる。
特に革靴においては、履き続けることで自分に合ってくるもの。慣れるまで忍耐力も含め革靴の醍醐味だと思っていた。
その概念を壊してきたブランドに出会った。
名は「forme」
前々から気になっていたブランドで、履き心地が段違いでした。履いた人は分かると思いますが、正直ビックリした。
一言でいうと、「日本人向け」の靴。
他の靴と見比べると、よく分かるのですが、
日本人はかかとが小さいので足の入り口は狭く小さい。
ウエスト部分がキュッとシェイプしている。ビスポークによく見られる技法で足をぐっと掴んでくれる。
丸みのある靴底はベタっと床に付かずにある1点が接地するようになっていて、少し前に傾くだけで程よく反り上がったつま先が倒れ、かかとが浮くようになっている。
履きやすさの理由は形をみれば理解できた。
手間を惜しまず、根拠のあるモノづくりは本質的だった。
表面的な魅力よりも、本質的なモノづくりを魅力を感じたい人はformeを履いてほしい。男も女もみんなに薦めたい靴。