遅らせながら19ss作ってます
もうそろそろ、AWのファーストデリバリーが届き始めている時期ではありますが、SSのパンツを打ち合わせ最中、暑い時期に間に合うのか少々不安です。
今回作るのは、「ランチパンツ」
ランチパンツを簡単に説明すると、1950~1960年代に普及したサイドジップのデニムパンツのこと。当時は女性用として考案されたものでした。
少し、深いところまで掘ると、実は、アメリカで1920~30年くらいからランチパンツは存在していました。(カウボーイの年代)
1929年に世界恐慌が起こり、アメリカ経済は低迷期を迎えました。牛肉の価格下落に伴い生活に困窮した西部の牧場主たちは、東部の富裕層に牧場に足を運んでもらい牧場生活を体験してもらうという、いわば牧場観光ツアーを始めました。そこで、女性労働者が履いていたジーンズがランチパンツの起源といわれています。(諸説あります)
東部の富裕層がより、リアルな西部の牧場主たちの生活を経験したいということで徐々に普及していったとそうです。
今でこそ、フロントにボタンやジップがあることに抵抗はありませんが、当時は女性には抵抗があったみたいで、サイドにつけられたそうです。
最後に、ランチパンツを作ろうと思ったきっかけについて
一番の理由は、シンプルだから。無用の長物までとはいいませんが、それに近い感覚。うまく表現できませんが、
例えば、フォーマルな格好と決めた日に、合わす革靴のシューレースにすらカジュアルさを感じてしまう気持ちと同じような感覚と言えば伝わりますかね。
フロントにボタンやジップがあるとどうしても膨らみができますが、フラットに履けるランチパンツは、ジーパンと違う。Tシャツをタックインした時の見え方は、最上の境地。
無駄がなく飾り気のない見た目だからこそ、飾りたい。