KANIZSA
カニッツァ
先日、東京で展示会に行かせてもらった。デザイナーの本田さんの印象はちょっと怖かったけど、高度な造形力に魅了された。
カニッツァの服は新鮮だった。
ルックでは想像つかなかった。
僕たち消費者は、ブランドが発表するルックを画面越しに見て、展示会に行って初めて手にする。
ブランドによっては、展示会までルックをほとんど公開しない場合もあるが、公開している場合、だいたいの構造上の想像はつく。当たり前な事である。服のパターンは決まっているから。
でも、カニッツァは違う。
デザイナーは服を知り尽くしているだろうけど、本田さんは一線を画して知っている気がする。前職がパターンナーされていたそうで、服の構造を把握しているからこそ、過剰で装飾的な服が作られるんだろうと思う。
正面からモードでもなく、ストリートでもない。でも、今っぽい、東京っぽい、かっこいい。他にはないニューカマーな存在。
カニッツァはブランドが誕生して間がないので、取り扱い店舗が少なく、特に関西ではたぶんない。知る人ぞ知るブランド。
服好きな人たちの心をくすぶるには違いないと思います。