分かりやすいものがたくさん
今の世の中には分かりやすいものが多すぎる。そう思うのは人は多いのでは。
音楽、映画、料理、ファッションと。
誰でも簡単に情報を得ることができる中で、多様なジャンルにおいてその表現の多くが具体的でわかりやすさを志向していることは間違いないと思う。一方で、複雑で難しく、人によって意見が別れるようなものはどんどん少なくなっている。
ファッションに限って言えば、それがどんな思想やコンセプトで作られているかとうことは置き去りにされる傾向にも拍車がかっている。
デザイナーは、様々なメディアを駆使し、どんなブランドなのかを、より多くの人に伝えなくてはならなくなり、
メディアやショップは、可視化されたインパクトあるキーワードを求め、それを聞いた僕らはブランドのことをわかったつもりになる。
わかりやすいだけじゃなくて、わかってもらってもらわないといけない時代。
それが時代の流れ。
逆らうつもりはなく、否定的に捉えてもなく、受け入れる。
というよりは、受け入れざるを得ない。
ただ、流れに渦に飲まれ続けるつもりもなくて、自分で考えていこうと。